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うつから帰って参りました (文春文庫)/一色 伸幸

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「私をスキーに連れてって」「彼女が水着に着がえたら」「波の数だけ抱きしめて」「病院に行こう」「僕らはみんな生きている」等々、誰もが一つは聞いたことある有名作品の脚本家の闘病記。

流石文章家は表現が的確!
一部引用しますと…

行動を起こす気力が湧かず、散歩に出かけることさえ、下手をすると数日間も迷ってしまう。

無理をしてカラオケに行って唄ってみても、おいしい食事をしても、楽しさや感動を実感できない。理解は出来るが、感じられない。脳がサランラップでくるまれたようだ。
サザンを唄っても、以前は胸を熱くした歌詞が、メロディに乗せるべき単語の羅列にしか見えず、心に響かない。「美味」を舌では認識出来ても、それが脳の「感動」に伝わらない。
なにをしても、そういうもどかしさが、常にあった。僕と現実の間に、一枚、岡本理研級の薄い膜があるようだった。

ナマじゃない。
この一言に尽きる。

わずか0.03ミリでも、実感が得られないことはもどかしい。卑猥であると理解することと、性的快感を得ることは根本的に違う。

【3章 悪いジャンキーより】

健常な人はこの状態になった事が無いから伝わらないんだよなあ。先生やカウンセラー含め。
それはさておきこのストレートな表現が自分にも当てはまり、響くのでリアルに一色さんの苦しみを感じ取れました。

なお、自分はこの「脳にサランラップ」状態は無くなったので、かなり良くなったと思います。
これから復帰に向けて具体的に動いていきます。

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