読書

いますぐ書け、の文章法 / 堀井 憲一郎

投稿日:

読了。

サラリーマン時代はシステムエンジニアという仕事だった。

コンピュータという完全に論理の世界で動くシステムを作るために、人間という完全に感覚の世界で動く理屈というものを適応させるべく、設計書を起こしたり顧客とすりあわせをしていた。

ついつい最終的な落とし込み先のコンピュータに合わせて説明が理屈っぽくなってしまう。

参考資料「論理の世界」と「感覚の世界」に於けるインピーダンスアンマッチの例:

コンピューター if ((SystemContext.Status == Status.OK) && this.IsAuthValid) {
    Window.MessageBox.TextColor = ThemeColor.StatusNotification.Prohibited;
    Return new ManagerLogicBroker.CreateFactory(new BusinessPerson());
}
人間 いやー、本社の○○部長が普段こねーシステム作業分科会にいきなし入ってきて「あの赤文字の文言が上から目線でけしからん」って言うからさ~!
どうにかしろって怒られちゃった訳よ!タバコスパー
でもウチ、システム部門で弱いしさ?
なんつーの? システムの整合性とか言っても…その…そういう世界じゃない訳よ?
もう修正起案書、上に行き渡ってるしさ…スパー
だからさ、他の部長は赤文字で出しても良いんだけどさぁ、○○部長のときは部長が好きな青文字で出すとか…なんかこう…上手い具合にビャーっとイケない?
プハー

人との連絡はできれば記録が残るメールでやりたいので、真剣に文章を読み返して、推敲して、電話で話せば5分で済むことを1時間掛けて書いていた。

頭の中で相手が思うである事を想定問答して全部書いておく。

起・承・転・結のシステムに則って美しい文章を書けば人は動くと思っていた。

でも、実際には何故か自分の想いは伝わらない。

正確に物事を伝えるために精密に文書を起こしたはずなのに誤解を生んでばかりだった。

ビジネス文書とは格調高く正しく書く物だと教えられていたので、そのプロトコルにさえ則っていれば正しく伝わるものだと勝手に思っていた。
(勝手に変な解釈していただけ)

ある日、仕事に疲れたのもありクソ面倒になったのでオブラートに包んだ言葉は止めて

  • 私はこうしたいです
  • だから
    • そのためにはこれが必要です
    • いつまでにAとBを決めてください
    • あなたはここが責任です、私はここを責任持ちます
    • あと何かすることありますか

てな感じでクッソ直球どストレートに書くようにした。
(本当にこんな文体。せめて文末に「よろしくお願い致します。」があるくらい)

状況によっては「今からこういう内容のメール送りますんで読んどいてください」って電話で話しておく。俺の大嫌いな根回しのやり方。

これを客だろうが社内だろうが、上だろうが下だろうが徹底するようにした。
(っつーかコミュニケーションですり減るのがクソ面倒になったので手を抜いた)

すると何故だろう、凄く評判が良い。

分かり易くて次のアクションが見えやすいと褒められた。

仕事のできる人は当たり前にやっていることですよね。

でも、できていなかったから誤解を生んでいた。無駄に消耗していた。

人に伝えるって、まずは相手の立場に立たなきゃいけませんよね。

 

・・・ってことはこの本には全く書かれていないのですが、読んでいる間ずっとこのことを考えていました。

この本は一言で言うと「いますぐ書け」、これだけのことを

  • 伝えたい人に向けて書きなさい
  • 文章は自分を露出させる行為ではあるが、否定されることを恐れるな
    読み手は十人十色で仕方が無い
  • とにかく書きなさい。書いて書いて書きまくりなさい
  • 自分の文章がクソだと悩むのは後にしなさい
  • 熱を持って書きなさい。勢いで書きなさい。でなければ伝わりませんよ
  • でも冷まして再確認しないと、それはただの独りよがりですよ

ということを繰り返し繰り返し、なだめ、すかし、熱を帯びた様々な切り口で鼓舞してくれる。

そうか、これがプロの文章なのか。

確かに鼓舞される。書きたくなってくる。

 

さぁ今の段階で1135文字。時間にして8分。

確かに熱を帯びているとスラスラ書ける。

これを読んだ人が本を買いたくなるかどうかはとりあえず知らん。

読後の感動をそのままキーボードに打ち込むとどうなるのかっていう実験だ。

バックスペースキーもほとんど叩いてないぞ。

 

うん、楽しいぞ!

こんなに文章を書くって事は楽しいのか!

確かに勢いも凄く大事だ!思いの丈を書いて書いて書きまくると、もしかしたら読者が都合良く感じ取ってくれるかもしれない。

 

というモチベーションを貰える本でした。

いかがでしたか?・・・っと

©地獄のミサワ

P.S.

ATOK、ちょっと頭悪いね。なんかズレてる。老舗と期待してたので正直ガッカリだ。
Google IMEに戻すかもしれない。

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